「奇跡が起こるスイッチオン」
ダルボイアカデミーの塾長は、30年以上にわたって北海道・道東を舞台に夏季合宿を行っています。子どもたちの命を活性化するためには、長期合宿が、大変有効だからです。
不登校、ひきこもりの子が元気を回復するために必要な本質的要素は、以下の2つです。
1. 生活環境を変える。
2. 感動する心を取り戻す。
大自然の中で行う合宿は、この2つを満たすのにピッタリです。大自然という環境に身を置くことと、その中で体験する出来事に感動することで、眠っていた遺伝子のスイッチがONになりやすい条件が整います。
夏の北海道合宿ではおよそ3週間、大自然や街の観光、乗馬体験、釣り、スポーツ、そして塾長による人生談義など盛りだくさんのプログラムがあり、日常生活では受けることのない「新しい刺激」の連続です。
数ある北海道合宿のプログラムから、今回は「釣り」にのみ焦点をあて、子どもが元気になる合宿の模様をお伝えします。まずは論より証拠、以下の動画をご覧ください。
DBA 北海道2021 塾生の釣り
サブスク会員(1500円)になると、
動画が表示されます。
この動画にある「阿寒川」や「阿寒湖」での釣りを、親子&保護者ツアーに参加された方にも体験していただきました。「実体験にまさるものなし!」ということで、その感想を聞いてみました。
北海道ツアーに参加した保護者の感想【釣り編】
やはり、一番印象に残っているのは花苦志辺川での釣りです。去年は、初めてだったので釣りを楽しむまではいけませんでしたが、今回は渓流釣りの楽しさを味わいました。塾生さんが合宿で「釣りは楽しかった」という理由がわかるような気がしました。
花苦志辺川は、北海道の手つかずの自然の美しい渓谷です。その豊かな自然に包まれての渓流釣りは自分自身が自然の一部になるような感じがあって得も言われぬ感覚を味わいました。
人の気配を消して魚に意識を集中しないと釣れないのです。都会での忙しい毎日騒がしい日々から解放され自分に戻れる体験でした。そして魚がかかる感覚、釣れた時の手ごたえ、魚の命の息吹を感じることで、都会の生活で枯れていた命が生き返るのではないかと思いました。
合宿に初参加の塾生が、私たち母親に腕を差し出してくれて、川を渡ることができました。決して体調が良いわけではなかったけれど、手を差し伸べてくれました。心洗われる思いでした。「お先にどうぞ」の子どもたちであることを実感。日頃、我先にゲットしようとしている自分が恥ずかしくなりました。塾生、上品です。
魚が釣れると、やっぱり嬉しい。この嬉しい体験の積み重ねで、塾生の顔が変わることを実感しました。
自分で魚を釣り上げて、タモ網の中で跳ねる魚を見ると本当に達成感が湧いてきました。阿寒湖では何度も桟橋の上から釣果の入っている網を見て、自分が魚を釣らせて頂いたのだなあと確認する程嬉しかったです。
DBA 北海道2021 番外編
8月の中旬になると、サーモンの一種「カラフトマス」のシーズンとなります。今後は塾生たちにも、よりダイナミックなカラフトマス釣りを体験してもらいたいと考え、現在プログラムを考案中です。
サブスク会員(1500円)になると、
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塾長の言葉
糖分や脂肪分だけ摂取していても成長に偏りが出てしまう。タンパク質やビタミンもまんべんなくとる必要がある。それに相当するのが遊びや癒しで、師友塾はそのメニューもふんだんに用意してあります。その内容は別表のとおりで、とにかく行事や催事、屋外でのイベントが盛りだくさんです。
そういう遊びの機会を体験することで、息抜きをしたり学びとのメリハリを付けたりする意味もありますが、それ以上に子どもの心に元気が吹き込まれ、また合宿やイベントに参加して「集団」を体験することによって協調性や自立心が養われる。人間関係を学ぶという総合教育の効果も得られる——つまり不登校の子どもがもっとも渇望している癒し、それを彼らにもっとも効果的にもたらすのが遊びの機会なのです。
夏の北海道のさわやかな大気、森や湖や川などの大自然の中で、思いきりテニスやソフトボールや乗馬や川釣りなどのスポーツ、レジャーを満喫する。また観光地にも事欠きませんから、知床や摩周湖や釧路湿原などの観光や食べ歩き、牛の乳しぼりなどの牧場体験。あるいは地元の資料館めぐりや映画鑑賞、農作業体験など、自然、スポーツ、観光、レクリエーション、社会勉強の機会が文字どおり満載です。
そうした遊びと癒しのシャワーを全身に心ゆくまで浴びながら、合宿生活を通じて他の塾生やスタッフとの交流も深め、塾生たちは大いに元気になっていく。沈んでいた子どもは元気を取り戻し、元気であった子どもはより元気になる。なかには他人との長い共同生活に心が臆して、行くのをためらう塾生もいますが、昨年、体験したある塾生が「ぼくも去年は心配だったけど、だいじょうぶだよ」などとサポートしてくれる。
子どもが心の底から、体の芯から活性化するという点では、この北海道合宿の効果はてきめんといえます。
『子どもが学校に行かなくなったら赤飯をたきなさい!』(サンマーク出版)大越俊夫 著